BOSE AW-1・・・超ラジカセ
2005年 11月 20日
1980年代の代物ですから、カセットテープとラジオ(AM・FM)だけの正真正銘のラジカセです(笑)。
日本では「ボーズ感性工学リサーチ株式会社」なる会社が訪問販売のみで売っていました。
確か30万円前後の価格だったと思います。(私はもちろん中古でかなり安く入手しましたが・・・)
30万あればそれなりのオーディオセットが組めるわけですから、超弩級のラジカセだったわけです。 ラジカセというよりもスピーカーを内蔵したレシーバー(チューナー付きアンプの事)というコンセプトの商品なんだと思いますが。
このAW-1は「小さいユニット(箱)から重低音」というBOSEお得意の技術を最も具現した製品と言えるでしょう。ラジカセを超越した量感たっぷりの低音を聞かせてくれます。
ふくよかな低音と柔らかめの中高音でゆったり、まったりとした印象・・・アメリカ車のカーオーディオのチューニングに近い音作りだと言えるでしょうか。
またユニットの配置が逆オルソンなので、包み込まれるような音場感があり、かなり離れて聞いてもステレオ感が薄れません。言い換えれば聴取範囲が広いということですね。
ドンシャリでソリッドな国産ラジカセやミニコンポとは真逆の音作りなので、最初は低音以外は頼りなく感じるかもしれませんが、AW-1にはまれば国産機には戻れなくなることでしょう。
我が家では寝室用システムとして活躍中です。
カセットテープが使われなくなった現在は、アクティブスピーカー的に使うことになると思いますが、1組ある外部入出力端子にCDやMD等を接続すると立派なオーディオシステムの完成です。
設置に関してはフローリング等の床への直置きは低音がブーミーになりすぎて、よろしくありません。
またラックの中や本棚など狭い場所に押し込むと広がり感が乏しくなくなります。
この2点に注意すれば神経質になることはないでしょう。
現在、後継機としてCDとMDを内蔵したVIAという機種が販売されていますが、個人的にはデザインがいまいちですね。(オーナーの皆さんごめんなさい。)
米国ではほぼAW-1を踏襲した機種が買えるようです。1000ドル弱と日本向けモデルの半値以下。・・・それでも高い^^;
6万円くらいに価格設定したら日本でもかなり売れると思うんですけどねぇ。
by dessemasse
| 2005-11-20 16:19
| AUDIO